お知らせ
グッチオールソール
今回はグッチのオールソールです。
靴底の革が劣化したため靴底を交換します。
まずは靴底を剥がします。
剥がした靴底です。
靴本体の裏側です。
新しい靴底を取り付けます。
元は一枚の革で靴底ができていましたが、今回はお客様のご要望によりミッドソールとラバーソールの2層仕立てにしました。
ベージュに見える層はミッドソールです。
ここが本体と縫い合わされています。(撮影を失念してしまいました…)
カカトを取り付けた状態です。
通常はイートンソールというソールを使うときは
同じパターンのイートンヒールというカカト資材を使うのですが、
カカトを元のものよりも高くしてほしいとのご要望がありましたので少しでも高くするためにもう少し厚めの資材を用いました。
靴の側面を黒く染めました。
靴のバランスが崩れないギリギリまでカカトを高くしました。
ソールが2層でできているのでその分もプラスされてカカトが高くなっています。
完成です。
靴修理のことなら大阪の淀川通り沿いにあるスタジオハンマーへご相談ください。
加水分解した靴底のお直し
大事に保管していたのに久しぶりに履いたら靴底がボロボロと崩れてきたという経験はありませんか?
スニーカーや婦人靴でよくある「加水分解」という現象によるものです。
長期間保管している間に湿気と靴底の素材が結びついて化学反応を起こしボロボロ崩れる現象です。
今回はその加水分解によって靴底のスポンジ素材が劣化した紳士靴のお直しです。
写真のような状態になってしまうと素材全体が劣化している可能性が高いので
部分的に補修することはせず全部交換することになります。
同じぐらいの厚みのスポンジ素材を用いてソールを成形したあと、
ビブラム FREERIDEというラバーソールで仕上げました。
FREERIDEはとても丈夫な素材でできているのでまだまだお履きいただけると思います。
靴修理のことなら大阪の淀川通り沿いにあるスタジオハンマーへご相談ください。